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ありのまま礼賛が孕む危険性とは

公開日:2016/07/03 (日)

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「ありのまま」礼賛が孕む危険性

「アナと雪の女王」が流行ったのはもう2年以上も前のことなのですね。月日が経つのは早いなぁ、としみじみ思い返すとともに思い出すのは、「アナ雪」が流行ったときの「ありのまま」礼賛のことです。一大旋風でしたよね。

元々、「飾らない自分」や「等身大の自分」というのは共感を得やすいですが、「ありのままの自分でいい」というのは、個人的にはニュアンスがちょっと違う感じがしています。ちょっと穿った見方をしているかもしれず、うまく説明できるかわかりませんが、「ありのまま」の方が、言い訳を含む気がする、と言うのでしょうか。

確かに「ありのまま」を皆が肯定してくれれば、こんなに嬉しくて幸せなことはありませんよね。何もしなくても、「ありのまま」の自分でさえいれば、周りに受け入れてもらえるのですから。もっと言葉を選ばずに言えば、楽でいいな、と思います。

でも果たして、「ありのまま」が本当に良いことなのでしょうか。多少の気持ち悪さを感じていたとき、たまたま「ありのまま」について美輪明宏さんのご意見が正鵠を射ていたのでご紹介いたします。

以下、一言一句正確には思い出せませんが、このようなニュアンスのことをおっしゃっていました。

「ありのままの自分を受け入れろ、なんて、おこがましい。図々しいことです。ありのままの自分を受け入れろ、というのは、自分の大切な恋人や家族に畑から取ってきた泥だらけの大根を洗わず、何も調理せずにそのまま食べろ、と言っているのと同じことです。ありのままだから、このまま食え!と言っているようなものだ」

 

「原石」の意味

「ありのまま」が良いかどうかは、あくまで相手が決めることではないでしょうか。それを、自分から押し付けてしまうとしたら、コミュニケーションの在り方としては、正直稚拙だと言わざるを得ません。百歩譲って、押し付けることは自由ですが、それを受け入れてもらえないリスクは念頭に置いておく必要があります。

ダイヤの原石、なんて言葉がありますが、高値で取引されるダイヤだって、磨かず、素敵なデザインにカッティングせずに、汚れたまま店頭に置いておいたとしたら、果たして同じ値段で売れるでしょうか?そう考えると、「ダイヤの原石」というのは、磨くことを前提にしたお話しですよね。

どんなに良いものを持っていたとしても、磨く努力を怠ってしまえばその良さは相手には伝わりません。つまり、その良さを持っていないのと同じことになってしまいます。

せっかく持って生まれたものがあるのに、それではあまりにももったいないと思いませんか?

これはお金にも言えることですよね。ただ持っているだけでは意味がありません。もちろんお金があれば、いざというときに遣える、という安心感はあります。そういう人は、貯金は上手かもしれません。でも、貯金が出来る能力と、生きたお金を遣える能力は違います。

普段から上手なお金の遣い方をしていなければ、ここぞというときに生きたお金の遣い方は出来ないのではないでしょうか。

だからこそ、ファイナンシャルプランナーと言った方等のサポートを受けてお金の遣い方、活かし方を学んだり、実際に自分で実践できるようにするのではないでしょうか。

ありのままの自分は料理をする前の「材料」と同じ

素質や資質、持って生まれた潜在能力も同じです。あくまで、自分の食べたいものを作るための材料に過ぎません。「私はじゃがいもと玉ねぎとにんじんを持っています」と他の人にアピールしても「はい、そうですか」で終わってしまいますよね。

では、これならどうでしょうか。

「私は、じゃがいもと玉ねぎとにんじんを持っています。私はカレーを作りたいと思っているのですが、お肉も入れたいのでお肉を持っている人と知り合いたいと思っています」

自分が持っているもの(材料)も明確ですし、何をしたいか(目的)も明確です。そしてその目的達成のために必要なものもわかっているので、ここまで言語化出来ていれば目的達成までスピードアップ出来ると思いませんか?

まずは、自分が持っているものを知ること。そして、それを「ありのまま」という言葉に甘んじて野ざらしにしておかないこと。きちんといつでも使えるようにトレーニングしておくこと。

スタッフを抱える経営者の方なら、上記にプラスして

①自分のスタッフの持っているものを知ること
②どうすれば彼らの「ダイヤの原石」を磨けるのかを学ぶこと
③実践でトライアルアンドエラーを繰り返して、実用的な能力まで持ち上げていくこと

などが、組織全体の底上げ、しいては売上アップにつながっていくのではないでしょうか。

素質診断に興味を持たれた方はこちらからどうぞ。

最終更新日:2016.07.06

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flame

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道場直美。素質診断士。アメリカの大学で心理学を専攻。
日本に帰国後コーチング、統計心理学を学ぶ。
紆余曲折を経て、ストイックをこじらせた系女性がもともと持っている素質・ポテンシャルを発見・発掘することをきっかけに、自分らしい人生を生き抜くためのサポートをしている。お笑いが好き。自身もコミュニケーションツールとしての「笑い」を大切にしている。

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